株式会社BUZZは、Instagramに関する情報発信や企業向けの運用支援、データ分析などを扱う会社です。同社の事業を見ると、企業のSNS活用には投稿を作る作業だけでなく、開始前の設計と公開後の振り返りが必要であることが分かります。
Instagramを始めた企業のなかには、最初の数週間は順調に投稿できても、次第に更新の間隔が空いてしまうケースがあります。その原因は、担当者の努力不足とは限りません。投稿を続けるための役割や判断基準が、社内で整理されていないことも関係しています。
今回は、企業がInstagramを運用するときに、何から考えればよいのかを整理します。そのうえで、株式会社BUZZが展開している事業が、企業のSNS活用とどのように関係しているのかを見ていきます。
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最初に決めたいのは投稿内容ではなく目的
企業がInstagramを始めるとき、最初に考えやすいのが投稿のデザインや更新頻度です。写真をどのように並べるか、動画を月に何本公開するかといった話は具体的であるため、社内でも検討しやすいテーマです。
しかし、投稿の形式を決める前に、Instagramを使う目的を整理する必要があります。商品をまだ知らない人との接点を増やしたいのか、既存の顧客に新しい情報を届けたいのか、職場の様子を見せて採用につなげたいのかによって、発信すべき内容は変わります。
目的が曖昧なままだと、話題の商品紹介、社員の日常、業界知識などが同じアカウントに混在しやすくなります。個々の投稿に問題がなくても、アカウント全体として何を伝えたいのかが分かりにくくなってしまいます。
投稿案を考える前に、誰との接点を作り、その人にどのような印象を持ってもらいたいのかを言葉にすることが、運用を始めるうえでの土台になります。
継続できない原因を担当者だけに求めない
SNS運用では、更新が止まるたびに担当者の忙しさが原因とされがちです。実際には、担当者が迷わず動ける仕組みが不足している場合もあります。
たとえば、投稿テーマを誰が決めるのか、画像や動画を誰が用意するのか、公開前の確認をどこまで行うのかが決まっていなければ、一つの投稿にも多くの調整が必要になります。承認を待つ時間が長くなると、予定していた日に公開できず、運用そのものが後回しになっていきます。
さらに、担当者が一人だけの場合、その人の経験や感覚に運用が依存します。異動や退職があれば、それまで蓄積してきた考え方が引き継がれない可能性もあります。
企業のInstagram運用では、担当者個人の発想力よりも、社内から素材が集まり、一定の基準で内容を判断できる流れを作ることが大切です。継続できるかどうかは、投稿を担当する人の熱意だけでなく、組織全体の進め方に左右されます。
投稿の数字は目的に合わせて読み取る
Instagramを運用すると、フォロワー数や再生回数など、さまざまな数字を確認できます。大きな数字は成果として説明しやすい一方、それだけで企業の目的が達成されたとは限りません。
商品の認知を広げることが目的なら、投稿がどれだけ新しい利用者へ届いたかが判断材料になります。採用活動であれば、職場や社員を紹介する投稿を見た人が、プロフィールや採用ページへ移動したかという流れも重要です。
保存数が多い投稿は、後から見返したい情報として受け取られた可能性があります。プロフィールへの訪問が増えた場合は、その投稿をきっかけに企業そのものへ関心を持った人がいたとも考えられます。
数字は単独で評価するのではなく、アカウントの目的と組み合わせて読む必要があります。何を成果とするかが決まっていれば、伸びなかった投稿についても、次に修正すべき箇所を考えやすくなります。
株式会社BUZZの事業に見る運用支援の範囲
株式会社BUZZは、Instagramに関する知識を届けるメディア、企業向けの運用支援、アカウント分析に関わるサービスを展開しています。
企業向けサービスのBuzzCommitは、投稿を制作する作業だけを切り出すのではなく、企業が抱える課題を踏まえてInstagramの使い方を考えるものです。また、InStatsは、アカウントの状態を数字から確認し、今後の改善を検討するための分析ツールとして提供されています。
この二つを並べて見ると、株式会社BUZZが扱っているのは、画像や動画の制作に限らないことが分かります。発信の方向を定め、実際に運用し、その結果を確認するところまでが対象です。
SNS運用に行き詰まっている企業は、投稿本数を増やす前に、どの工程で動きが止まっているのかを確認する必要があります。企画が決まらないのか、制作する人が足りないのか、数字を見ても次の判断ができないのかによって、必要な支援は異なるからです。
外部支援を利用する前に社内で整理したいこと
運用代行を利用すれば、企業側が何も考えなくてよいわけではありません。自社の商品について詳しいのは社内の人であり、顧客から寄せられる質問や現場で起きている出来事も、外部からは自動的に把握できません。
外部支援を活用するときは、企業が持つ情報と、運用を進める側の知識を組み合わせる必要があります。どのような顧客が多いのか、商品が選ばれる場面はどこか、社内でよく聞かれる質問は何かといった情報があれば、その企業らしい投稿を作りやすくなります。
一方で、伝えてよい情報の範囲や、確認が必要な内容も事前に決めておくことが大切です。社内の協力体制が整えば、運用支援を任せた後も素材の不足や確認の遅れを防ぎやすくなります。
Instagram運用は更新前後の設計で変わる
企業のInstagram運用では、目立つ投稿を一度作ることよりも、次の発信へつながる仕組みを持つことが重要です。目的を定め、社内から素材を集め、投稿を公開し、反応を見て方向を調整する。この流れが整っていれば、担当者の感覚だけに頼らない運用へ近づきます。
株式会社BUZZの事業は、情報発信の方法を知る段階から、企業アカウントを動かし、その結果を確認する段階までを扱っています。企業が同社について調べる際には、サービス名だけを見るのではなく、自社のInstagram運用がどこで止まっているのかを照らし合わせると、事業の役割を理解しやすくなります。
Instagramの活用は、投稿を始めた時点で完成するものではありません。公開した内容に対する反応を次の判断へつなげることで、企業に合った運用の形が少しずつ作られていきます。
